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ネットと融合する ―インターネットと新しいテクノロジー・メディア・通信産業の発展とトレンド―

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ネットと融合する ―インターネットと新しいテクノロジー・メディア・通信産業の発展とトレンド―

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インターネットと新しいテクノロジー・メディア・通信産業の発展とトレンド

「微博(ウェイボー)した?」「団購した?」「電子書籍、読んでいる?」

「クラウド・コンピューティングのことわかる?」「モバイルアプリ、何を使っている?」

「LTE はいつ商用化されるだろう?」・・・

 

インターネットとテクノロジー・メディア・通信産業は構造転換、新しい構造を作り上げるという肝心な時期に来ている。

この産業の発展は人々のライフスタイルや働き方に大きな影響を及ぼす。

文/宋旭岚禇天舒耿妍丽

 

 

CNNIC( The China Internet Network Information Center)のデータによると、

2010年12 月までに、中国のインターネットユーザーは約4.6 億人に達し、

インターネット普及率は34.4%となっている。

 

インターネットという新しい産業は、水や電気のように人々の生活に溶けこみ、

そして人々の生活を変えつつある。

インターネットの歴史は1969 年のアメリカの軍事ネットワーク実験プロジェクトである

「アーパネット(ARPAnet、Advanced Research Projects Agency Network)」まで遡ることができる。

 

1969 年から1986 年頃にかけて、インターンネットは主としてコンピュータの研究者、軍事関係者、政府職員、

および政府からの業務受託業者などに使われていた。

1986 年以降、インターネットの民間利用および商業利用がようやく始まった。

1986 年を起点に、ネット上の情報伝達の特徴を段階に分けると、

インターネットは4 つの段階を経て発展してきている。

第1 段階は1986 年から1995 年までであり、インターネットの萠芽期にあたる。

 

この時期のインターネットは主に簡単な情報共有機能を実現するものであった。

ユーザーのネットへの参加の程度はまだ低く、技術マニア的なユーザーが多かった。

この段階での典型的な使用例はメールでの利用とネットワークの相互接続であった。

 

第2 段階は1995 年から2003 年までであり、情報が指数関数的に増加し、

ユーザーが情報の海のなかで、自分が必要とする情報を探して受動的に受け取っていた時期である。

これはWeb1.0 時代とも呼ばれる。この段階はさらに2 つに分けられる。

ひとつはポータルサイトを代表とする段階と、もうひとつは検索エンジンを代表とする段階である。

ポータルサイトが世の中に出始めた1999 年から繁栄の頂点に達した2001 年までの間は、

情報の収集と整理がキーワードであった。

 

中国におけるインターネット元年は1995 年である。

中国インターネットの先駆者たちがその時期からすでに敏感にネットの動きを捕らえたため、

共同購入を意味する中国の新しい言葉中国のインターネットは最初から世界と同一のペースで発展していった。

 

そしてネット情報のビッグバンのもとで、2001 年から2003 年にかけて検索エンジンが飛躍的に発展した。

ユーザーの情報フィルタリングニーズに応えることによって、

この段階においてはグーグルや百度(バイドゥ)などの会社がたちまち業界のリーダーとなった。

モバイル・ネットワークが新しいトレンド

第3 段階は2003 年から2009 年までであり、ユーザーがネットで情報を発信する主体になる段階である。

ユーザーを主体とする双方向の情報共有プラットフォームが業界の人気をさらったのである。

ネットコミュニティ、ブログ、e コマース等が急速に発展し、インターネットサービスも様々な業界に更に広く浸透した。

 

2009 年以降、インターネットの発展はモバイル化という第4 段階に入った。

モバイル・ネットワークのさらなる成熟化とモバイル・デバイスの多様化とあいまって、

「ユーザーが主体になって情報を発信」する状況から「いつでもどこでも情報を発信」できるようになり、

ユーザー間の相互発信がより頻繁に行われ、発信方式も多様化してきた。

 

この時代では、モバイル・ネットワークが新しいトレンドになりつつある。

インターネットの本質は情報の加工と統合、相互作用と共有である。

情報の加工統合という本質が意味することは、インターネットにはメディア化が必要であること、

つまり情報は一定のルールや構造にしたがって伝達される必要がある、ということである。

 

例えば伝統的なポータルサイトは各ジャンルの情報を加工し分類して表示する、

検索エンジンも一定の方式に従ってネット上の全ての情報を構造化・組織化し、

ユーザーの情報検索に利便性をもたらすのである。

ユーザー間の相互作用と共有という特徴によって、情報伝達の方式と範囲が変化し、

情報伝達コストが最大限に抑制されながら、しかし同時に情報ビッグバンをもたらした。

 

例えばソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の流行が

人々のソーシャルコミュニケーションのコストを低減させ、友人同士の交流がより頻繁に行われるようになった。

微博は飛躍的に成長しているプラットフォームとして、個人に情報発信チャネルを持たせ、

情報の迅速な伝達を実現した。

 

将来の検索エンジンはこのようなソーシャル・ネットワークに代わってしまうという大胆な予言もある。

モバイル・ネットワークは本質的にインターネットと同じだが、

先に述べたインターネットの3 つの段階に照らし合わせると、まだ情報を処理することがメインではある。

 

しかしモバイル・ネットワークがもつ「いつでもどこでも」という特徴により、

インターネットの発展の方向性と同じように、情報の加工と統合がより重視され、

ユーザーを主体とする情報の相互提供と共有を実現することが目指されるだろう。

グループでの商品購入などのオンラインとオフラインの生活をつなげるモバイル・

ネットワーク・サービス・アプリケーションが、今後のモバイル・ネットワークの可能性を示している。

 

人々の日常生活における時間と空間という2 つの軸にもとづく情報のネット化は、

モバイル・ネットワークの発展によって新たな局面に入るだろう。

いうまでもなく、モバイル・ネットワークは今後の大いなる発展が期待できる。

CNNIC の統計によると、中国の携帯電話利用者数は20103年 12 月までにすでに約3 億人

CNNIC の統計によると、中国の携帯電話利用者数は20103年 12 月までにすでに約3 億人に達している。

モバイル・ネットワークは、今、そしてこれからも人々のライフスタイルとワークスタイルに深く影響を及ぼすであろう。

 

技術の発展サイクルから見ると、モバイル通信およびIT 業界においても約10 年のサイクルが存在している。

我々は現在、第5 周期であるインターネット時代にいる。

より優れた処理能力、ユーザビリティおよびインターフェース、小型化、低価格化、

数多くのアプリケーションのさらなる拡充という特徴を持つデバイスの進化により、

2020 年にはモバイル・デバイスの売上は、

伝統的なノートブックなど机上で使われるデバイス売上の10 倍になる可能性がある。

 

つまり、これまでの伝統的なインターネット産業の10 倍規模のビジネスが生まれる可能性がある。

モバイル・ネットワークは、このような大きなビジネスの機会があることを意味するだけではなく、

バリューチェーンに大きな変革ももたらしている。

インターネットが現在のモバイル・ネットワークに発展する過程において、

以下の5 つのトレンドが存在していることがわかる。

 

つまり、さらに普及が進む3G と3G+ネットワーク技術、

フェイスブックを代表とするSNS のモバイル・ネットワークに対する需要の急増、

無線ネットワークとモバイル・デバイスの拡大、急速に規模が拡大しているモバイルネットビデオとビデオ電話、

そして日々変化しているモバイル・デバイス、である。

 

このようなトレンドが融合することにより、新しい業界のバリューチェーンにおいては、

通信キャリアがおのずと産業構造における最大のプレーヤーとなるが、その役割には変化も見られる。

80 年代および90 年代は、通信キャリアが産業の中心に位置し、

コンテンツ提供者とデバイスメーカーが通信キャリアを通じて製品とサービスを提供していた。

 

しかし現在では通信がインターネット化し、ネットユーザーが産業の中心に位置するようになったため、

コンテンツ提供者とデバイスメーカーは直接、最終顧客にサービスを提供できるようになった。

アップルのビジネスモデルが好事例である、アップルは製品を提供するのみにとどまらず、

ユーザー体験、コンテンツ、デバイスをも提供するため、ユーザーはアップルから離れることができなくなる。

今日のアップルストアは13 万を超えるアプリケーションを持つ「1 つの体系」となり、

アップルに24 億ドルの売上をもたらしている。

 

このような変化は通信キャリアに新たな衝撃をもたらした。

通信料金は徴収できるものの、通信キャリアが単なるチャネルにとどまることになるため、

より価値の高いサービスをユーザーに提供できず、

ユーザー側の貴重な情報がコンテンツ提供者とデバイスメーカー側に流れてしまう。

そのため、通信キャリアもあらかじめ自社の役割を模索している。

 

モバイル・ネットワーク産業の大きな変革によって、将来、バリューチェーンは、

部分が一つずつつながっている構造ではなく、部分が相互作用し互いに関連しあうバリューネットとなるだろう。

 

バリューチェーンが絶えず大きく変化しており、

現在のモバイル・ネットワークは「モデルが新しくなる」「発展が早い」「方向が変わる」

「構造が変化する」という重要な時期にあり、チャンスも多いがリスクも大きい業界になっていくと思われる。

メディア業界も同じような構造転換を余儀なくされている

インターネット時代において、自社の役割について真剣に考えなければならないのは通信キャリアだけではない。

メディア業界も同じような構造転換を余儀なくされている。

 

インターネット時代において、メディア業界もその方向を転換しなければならない。

メディア王であるルパート・マードックは「私はアップル社のiPad に未来を少し垣間見たように思う。

もし紙ベースの新聞が少なくなったとしても、iPad のようなものが普及すると、

新聞業界そのものは救われるかもしれない。」と語っている。

 

インターネットは世界をますます双方向にし、断片化、個性化、モバイル化させ、

メディア業界に深刻な影響を与えている。

例えば書籍出版業界を見てみよう。

 

書籍出版業界のバリューチェーンにおいて、80 年代および90 年代は出版社が強大な影響力を持っていた。

この頃は書籍の内容が重要視されていた時代だった。

出版された多くの本は発行部数が10 万冊程度であったため、仕入れ責任者は本の発注に必死となり、

購入費用も素早く支払うという時代であった。

 

市場経済の発展とともに、多くの出版社が設立され、市場シェアを奪い合うようになる。

毎年新しいジャンルの本が増えつづけた。

 

このような場合、業界全体に対する仕入れ責任者の影響力が徐々に大きくなる、

「チャネルが神様」の時代が来たのである。

出版社と仕入れ責任者との間の地位と影響力の変化は、読者に対する影響力によって決まる。

本が少ない時代においては出版社が読者のニーズに満たしていたが、

書籍があふれている現在では小売側のほうが読者との距離が近くなっている。

 

しかし、業界の変化はこれでは終わらず、さらに激しくなった。

業界のあり方と将来の発展の方向性が全面的に変化する可能性が非常に大きく、

将来の構造が未だ見えない。

このような大きな変化はインターネットと通信業界がもたらした。

出版業界のバリューチェーンにおける販売のあり方に変化

インターネットと通信が、読書スタイル、ライフスタイル、コミュニケーションのあり方などを変化させた、

もしくは変化させている。

インターネットが仕事の場において広く使われるようになり、人々は紙にかわりディスプレイで

情報を読み取ることに慣れつつある。

 

ネットコミュニティ、ブログ、SNS を代表とするWEB2.0 と呼ばれるサービスが出はじめ、

ネットユーザーはただの情報の受け手ではなく、情報の創造、相互での情報のやり取り、

情報の共有を行うネット上での主役となった。

日々、時間が断片化している現在、インターネットとモバイル・デバイスによって、

情報交換のスピードが速くなり、かつ情報がいたるところに存在する状況となった。

 

このような読者を取り巻く変化は、出版業界のバリューチェーンにおける販売のあり方に最も直接的な影響を与える。

第1 に、人々は受動的に情報を受け取るのではなく、独立した主体として情報を発信し注目されたいと思うようになる。

双方向のユーザー体験が強くなるので、

製品またはサービスに対する消費者のこだわりやロイヤリティを高めなければならない。

 

そのため、新製品の発表会、新聞・雑誌などの伝統的な媒体における広告宣伝、

ネット展示などの一方向のやり方が読者に及ぼす影響力は弱くなり、

インターネットによる双方向の宣伝が次第に重視されつつある。

微博、豆瓣(ドウバン)、開心網(カイシンワァン)、人人網(レンレンワァン)など

、様々な電子掲示板がいずれも製品とサービスを宣伝するプラットフォームになりうる。

 

つまり、広告、話題、時には事件から人々の議論を引き出すことによって本に注目させる、という方法である。

プラットフォームごとにユーザーが異なるため、

インターネットによるマーケティングを実施する時はユーザーの特徴も考慮するべきである。

 

DCCI(DATA CENTER OF CHINAINTERNET)が2010 年前半に微博と

ネットコミュニティについての調査データを分析して得られた結論によると、

微博は、旧友との連絡や新しい友達を作ることを主目的とする交流ネットワークにとどまらず、

迅速に情報を共有するコミュニケーション・プラットフォームとして利用されている。

 

『中国の社会化メディア:同族異構』という著書の中で、

著者がそれぞれのソーシャル・ネットワークにおけるユーザーの特徴をまとめている。

 

豆瓣は最もオタクな人のソーシャル・ネットワークであり、

芸術系の学生や本・映画・文化音楽などに熱中するファンたちを集めている。

 

開心網は成熟した若い社会人のためのプラットフォームである。

QQ 空间は二級都市および三級都市の25 歳以下の若者を大量に集めている。

人人網―中国でもっともフェイスブックと類似しているプラットフォーム―は大学生を多数集めており、

彼らはそこで友人と対話している。

業界の伝統的な構造はすでに崩壊へ

第2 に、コンテンツ作成の面でも変化がある。

コンテンツは今や紙ベースでも、iPad 上でも、携帯電話上でも表示することができる。

同じコンテンツが違う媒体によって表示される場合、表示方法も変えなければならない。

暇な時間に小さなスクリーンで読むというニーズを満たすために、携帯電話の電子書籍テキストは、

携帯電話などのレイアウトに適するように、紙ベースのものよりも統合・断片化したものでなければならない。

 

さらに、電子書籍デバイス(特にiPad)と携帯電話は、複数のメディアにおいて情報を提供することを可能にさせた。

たとえば、人は旅行記を地図上で展開することができる。

著者が訪れた場所が表記され、読者がそれらをクリックすることによって文章を読むと同時に、

添付されたビデオや画像を見て、さらに旅行先検索サービスを使うことができる。

 

このような複合的な情報提供方法は紙ベースの提供方法を完全に超えたものになっている。

多くの技術が応用されているため、コピーすることも難しくなり、海賊版を作ることもほとんど不可能である。

 

第3 に、業界の伝統的な構造がすでに崩れている。

「内容がすべて」の時期における出版社も、「チャネルが神様」の時期における仕入れ責任者も、

業界において必ずしも影響力を持つ主体ではなくなり、

今、それらに代わる新たに強力なプレーヤーが形成されつつある、微博、豆瓣、開心網、人人網は

いずれも中国のソーシャルメディア、SNS である。 中国のSNS。

または今後形成されていくだろう。

 

たとえば、出版社などのコンテンツ提供者、当当や卓越などの書籍販売サイト;

盛大文学のようなネットプラットフォーム、チャイナモバイル・チャイナユニコム・チャイナテレコムなどの

通信キャリア、iPad を代表とするタブレットや電子書籍デバイスのメーカーなどが挙げられる。

 

プレーヤーたちがそれぞれ既存のサービスを強固にしていくうえでサービス提供範囲を拡大しようとしている。

出版社が連携してデバイスを開発している、当当網(ダンダンワァン)がデジタル出版業への進出を検討している、

盛大文学が文化図書会社を買収した、通信キャリアが出版社と連携して書籍プラットフォームを開発している、

アップルがアップストアによってコンテンツ提供者を囲い込んでいる……

それでは、誰が業界のリーダーになり、どのプレーヤーが業界にもっとも大きな影響力を持つのか。

それは、使い勝手が最も良く、読者が最もこだわりを持つことのできる事業者であろう。

インターネットの発展の振り返り

まとめ

インターネットの発展を再度振り返ってみよう。

 

1986 年を起点とする萌芽期が9 年、Web1.0 時代が8 年、Web2.0 時代が6 年……

言うまでもなく、周期が短くなっており、変化のリズムがますます速くなっている。

 

2009 年にWeb3.0 時代に入ったが、この時代がどの程度続くであろうか。

 

長かろうがそうでなかろうが、この時代において、通信業界、メディア業界など様々な業界において、

インターネットと融合する中で大変革が発生することは疑う余地がない。

 

インターネットの発展の方向はモバイル、アプリケーション化、ソーシャル化、スマートネットワークであり、

そしてソーシャル化と電子商取引の融合、ソーシャル化と検索の融合でもある。

「インターネットがすべてである!」。

将来の選択肢は:「e ビジネスかno ビジネスか?」、「ネットと融合するかネットの波に呑まれるか?」。

 

あなた方の選択は?―よーい、ドン。

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